三笠は、ありふれたお菓子のようでありながら、れっきとした奈良みやげ。大きさや名前に話題性も持っています。ちょっと変わった、おもしろい奈良みやげを探すネタとして、三笠についてご紹介。
「どら焼き」の別名
三笠は、丸いカステラ生地にあんこをはさんだ和菓子です。一般的には「どら焼き」の名前で呼ばれています。関西では、どら焼きのことを三笠とか三笠焼きと呼ぶことも多いです。この三笠という名前は、奈良名所の1つ、若草山の別名「三笠山」から来ています。まず名前としては、奈良みやげとしてふさわしいですね。
話題性のあるビッグサイズ
どら焼きを「三笠」と呼んだだけでは、みやげとしてインパクトに欠けます。三笠のポイントは、その大きさ。直径16cmもある巨大どら焼きです。ふつう、どら焼きは1人で1つ食べるものだと思いますが、三笠は何人かで分けて食べるもの、というサイズ。見た目にもなかなかの迫力です。買って帰ったときの話題になってくれるでしょう。
お店によってオリジナリティーあり
近鉄奈良駅に近い東向通りあたりを歩いていると、ところどころに和菓子屋があって、三笠を売っている店もいくつかあります。どこで売っているものも三笠には違いないですが、ふつうのどら焼きサイズがあったり、栗入りがあったりと、少しずつオリジナリティーあり。
値段もいろいろで、手ごろなところでは100円台から、最高級品は1つで1,000円以上するものまであります。どうせ買うなら、いくつか店をまわって、味や値段などを比較検討するといいでしょう。
三笠の歴史については、資料がなくてよく分かりません。名前の由来が三笠山ということを考えると、奈良と何らかのつながりはありそうですが、どら焼きを三笠と呼ぶようになったのは、文明堂が「三笠山」と名付けてから、という説もあります。また、大きさについては、昭和のはじめころから大きなものが作られはじめたようです。
三笠は、見た目の「名物らしさ」には欠けるものの、大きさと名前の由来がなんともユニークな奈良みやげ。おみやげに「おもしろさ」を求めるなら、おすすめです。
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