あられ酒は、奈良の「酒の本場」としての面が表れているおみやげ。酒好きな人はもちろん、甘くて飲みやすいので、ちょっと変わった奈良みやげとして広く喜ばれそうです。おみやげ探しの幅を広げるために、あられ酒についてご紹介。
後味さわやかな「飲用みりん」
あられ酒は、もち米を四角く切ったもの=「あられ」を、みりんに入れて作った飲み物。「飲用のみりん」です。みりんなので甘いですが、飲用に作られているだけに、後味がさわやかで飲みやすく作られています。ただ、飲みやすくても、日本酒と同じくらいのアルコール度数があるので注意。
飲む前に、見て楽しむことも忘れずに。ひょうたんの形をした透きとおったビンに入っていて、あられの部分が沈んでいるのを見られます。ビンを振ると、ビンの中にあられが舞っている風情を楽しめておもしろいです。杯に注いでみれば、酒の中に白いあられが沈んでいて、なかなか趣きがあります。
奈良町の老舗で作られています
あられ酒は、奈良町の一角にある老舗蔵元、今西清兵衛商店で作っています。歴史を感じる雰囲気のいい店構えで、奈良町歩きの途中で寄って買うのもいいですね。あられ酒以外にも、奈良の地酒がそろっているし、オリジナルグラスを買えば試飲もできます。酒好きにはたまらないスポットといえそうです。
由緒正しい伝説
あられ酒の歴史には諸説ありますが、長い歴史を誇るということは間違いなさそうです。奈良時代、天皇のお神酒に、降ってきたあられが浮かんだところからヒントを得た・・・・・・という、古都らしい由緒正しい伝説もあります。江戸時代には、すでに奈良名物として流行っていたようです。
あられ酒は、見て楽しく、飲んでおいしく、歴史も深い奈良みやげ。お酒関係のみやげとしては代表格です。酒好きなら、ぜひご検討を。